2023/7/6

【迫真】日産先代トップは、なぜものづくりの舞台に戻ったのか

NewsPicks ジャーナリスト
元日産CEO、西川廣人氏がものづくりの舞台に帰ってきた。
西川氏といえば、あのカルロス・ゴーン氏による日産のV字回復の原動力である調達改革を担ったことで有名。自身の報酬問題が起きた後に社長を辞任し、2020年に日産を退いた。
そんな「調達のプロ」が、「調達DX」を掲げるスタートアップのニトエルの顧問に就いた。
日本は高度経済成長期時代に独自のサプライチェーンを進化させてきた。しかし、時代は変化し、日本で抜本的な変化が迫られている。
例えるなら、新卒一括採用、定年退職など日本の雇用制度に改革が求められているように。
海外を見渡せば、興味深いことが分かる。アップルのティム・クック、GMのメアリー・バーラなど、調達出身の経営トップが少なくない。
Justin Sullivan/GettyImages
それくらいに、調達は経営の根幹を成すものといえる。
西川氏こそ、ややもすると「ガラパゴスチェーン」と化した日本の製造業に危機感を抱く一人。
日本にも訪れつつある「グローバル水準の調達」が何たるかについて、語ってもらった。
INDEX
  • 日産V字回復の正体
  • 独自進化したものづくりチェーン
  • 海外なら、花形の出世コース
  • ケイレツの限界
  • ものづくりチェーンの未来