2023/4/20

【解説】楽天の「ヤバさ」を財務視点で分析してみた

「楽天が危ない」「財務危機にある」「事実上の解体だ」
この半年間、モバイルの赤字による危機が伝えられるのと同時に、楽天グループの財務状態を懸念する情報が飛び交っている。
事実、楽天の財務状態は厳しい。明日4月21日には子会社の楽天銀行の株式上場(IPO)を控えており、717億円を調達する予定だ。
しかし、現状の財務状態を正しく理解している人は多くないだろう。楽天は金融事業を保有しているため、読み解くのが難解だからだ。
また、プラチナバンドの取得やそれによる会員数の変化など、モバイル事業の先行き次第で状況が変わるため、遠い将来の予測を立てにくい難しさもある。
それでも、数字は語る。
実際のところ、楽天はどれだけヤバいのか。財務視点でレポートする。
INDEX
  • ①自己資本比率は「4%」
  • ②「3年で9000億円」の社債償還
  • ③FCFは7000億円の赤字
  • ④限られる返済の選択肢
  • ⑤「虎の子売却」の可能性も

①自己資本比率は「4%」