2023/4/13

【カオナビ社長】人的資本経営の前に、企業が取り組むべきこと

平岡 乾
NewsPicks ジャーナリスト
タレントマネジメントに注目が集まっている。
人のスキルや人事評価をデータベース化して、社内全体で共有するシステム。今流行りのHRテクノロジー（HRテック）の一つだ。
注目される理由の一つが、今年始まる人的資本の情報開示。
2023年度から上場企業などが毎年提出する有価証券報告書に人材情報の記載が求められるのだ。
しかし、それ以上に切迫した背景がある。大企業ですら悩ませる「人材流出」クライシス。
離職が増える理由は、企業が個人に向き合ってこなかったから。本人の意思を全無視した人事異動を平気で行う企業で人材流出が起きている。
危機感を募らせた企業が、社員を「可視化」するために導入するのがタレントマネジメント。
今回、タレントマネジメントの有力スタートアップの経営トップに直撃インタビューした。
初回はカオナビ、明日はスマートHRが登場。
企業の離職増加の裏で、どんな変化が訪れているのか。そして、「タレントマネジメントを導入したけど、全然機能していない」という失敗を避けるために、心がけることは何か。
カオナビの佐藤寛之社長に聞いた。
INDEX
  • 人を選ぶから、人に選ばれる
  • 離職が悪いのではない
  • スコアよりも大事なこと
  • 規定に縛られず、自由に

人を選ぶから、人に選ばれる