2023/1/25

【頂上決戦】サイバーvs電通。「21世紀の広告王」はどっち?

NewsPicks 副編集長
「ウマ娘」も「ABEMA」も、盤石な広告事業があったからこそ生み出せた──。
ゲームやメディアほど目立ちはしないが、サイバーエージェントの祖業であり、売上高の約半分を占める堅実な稼ぎ頭が、インターネット広告事業だ。
サイバーは、電通グループや博報堂DYホールディングスなどの大手を突き放し、ネット広告市場でトップを独走してきた。
エンジニアを大量採用して独自の広告配信の仕組みを築き、グーグルやヤフーの検索広告やディスプレイ(バナー)広告、フェイスブックやインスタグラム、LINEといったSNS広告などの運用をいち早く手掛けたのが勝因だ。
ただ、競合も黙ってはいない。特に電通グループはこの5年ほどでネット広告企業を相次ぎ買収し、サイバーの王座を脅かし始めている。
サイバーvs電通。新たな広告頂上決戦の行方をレポートする。
※敬称略
INDEX
  • ネット広告の「仁義なき戦い」
  • 電博を横目にネットをイチから開拓
  • 歴史がないから「しがらみ」もない
  • 15年にわたる電通の「サイバー対策」
  • 「戦うフィールド」を変える

ネット広告の「仁義なき戦い」