2022/10/22

【3分解説】プーチン大統領が「核兵器」を使う可能性は?

NewsPicks 編集部 記者・編集者
ロシアがウクライナ東部・南部の4州を対象に発表していた戒厳令が10月20日、発効した。
ロシアが自国の領土として主張する地域で戒厳令を導入するのは、ソ連崩壊後初めて。戒厳令により、戦時下で人々の移動の自由を制限したり、財産を接収したりと市民の権利や自由が制限される可能性がある。
ウクライナからの攻勢に対して、ロシアは苦戦を強いられている。戒厳令により、戦争の緊張が一段と高まるなかで懸念されるのは、ロシアが核兵器の使用に踏み込む可能性だ。
プーチン大統領はこれまでに繰り返し核使用の可能性を示唆して脅しをかけてきたが、実際に核を使用する可能性はあるのか。
核抑止理論に詳しい防衛研究所の高橋杉雄・防衛政策研究室長に、ロシアの核使用について、基本的な6つの疑問を聞いた。
6つの疑問
  • Q. ロシアが核兵器を使う可能性は?
  • Q. 核兵器を使う場合の状況や使い方は?
  • Q. アメリカはどう反応する?
  • Q. ロシアには小型の核兵器がたくさんある?
  • Q. ロシアは原子力潜水艇ポセイドンを使う?
  • Q.中国の台頭は、核の均衡に影響を及ぼす?

Q. ロシアが核兵器を使う可能性は?

ロシアの核兵器使用リスクはこの戦争が始まって以来、最も高い状況にあります。