2022/10/19

【秘伝】リクルート、みずほ。人が成長する「機会」のつくり方

「人的資本経営」──人材を「資本」としてとらえ、その価値を最大限に引き出すことで、企業価値の向上につなげる──こそ「日本再興」への道だと、その必要性が叫ばれて久しい。
ところが実際には、開示義務だけ果たそうと、見せかけの「人的資本経営」を行う会社も多い。
他方、その人材の豊富さで知られるリクルートは、創業以来「個の尊重」を経営の第一義としてきた。
今では他社も追随する、副業・兼業の解禁。週休3日、ウィル(個人の意思)、キャン(できること)、マスト(会社がしてほしいこと)をすりあわせる1on1などもいち早く取り入れてきた。
そして、今年6月には他社に先駆け、退職率や再入社(出戻り)率、新規事業起案数まで開示した。
その推進役となったのが、本対談に登場するリクルートホールディングス執行役員の📌柏村美生さんだ。
一方、伝統的日本企業の代表格とも言えるみずほは、CPO(チーフ・ピープル・オフィサー)として複数の外資系企業のマーケティングトップを歴任した📌秋田夏実さんを抜擢。「半沢直樹的世界感」とは正反対の、社員の意思を尊重する人事改革に乗り出している。
お2人は、10月24日〜25日に開催するビジネスフェス〈CHANGE to HOPE 2022〉「リクルート、みずほ。社員の成長を加速させる『人的資本経営』の全貌」と題するセッションに登壇する(24日13:30〜)。
本記事の📌コメント欄ではスピーカーへの質問も募集しているので、当日、お2人に聞きたいことがあったら、コメント欄に書き込んでいただきたい。
お2人が日々実践する、自分も人も成長が加速する「機会」のつくり方とは? セッションの“予習”として、お2人の本音を聞いてゆこう。

なぜ今「人的資本経営」なのか?

──今回対談していただく論者お2人の経歴を振り返ると、リクルートの人事・サステナビリティを統括する柏村美生さんは新規事業の推進を歴任、みずほCPOの秋田夏実さんはマーケター出身と、人事畑一筋ではないのがユニークです。