【ゼロ入門】誰も全貌を知らない、これからの経営の王道
- 両利きの源流をたどる
- 「合理的」な判断によって負ける
- 大企業のジレンマ
- 両利き組織は「離して、離さず」
- 深化と探索のミッシングパーツ
- 両利きとはダブルスタンダード
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世の中、そこまで単純ではない──。
「イノベーション! DX!」の時代です。「失敗を恐れず挑戦せよ」と毎日言われます。
昔から思っていたことがあります。
結局のところ、イノベーティブ以前に「手堅さ」がない企業は生き残れない。これは記者駆け出し時代の中小企業取材から思っていたことでした。
スポーツに例えるところのハイライトシーンではホームランやスーパーゴール的なイノベーションばかりハイライトされるが、地味な守備がうまいチームはとても強い。
もちろん、守っていてばかりでも勝てない。
その点、「守って(深化)ばかりではなく、攻め(探索)に出よ」といった視点で語られる両利きの経営には、ピンと来ませんでした。
さてさて、「両利きの経営」は「攻め」も「守り」も大事がテーマ。
超絶当たり前のことをカッコつけて語るという、とても「針小棒大」な経営論です笑
と同時に、知れば知るほど奥が深い。噛めば噛むほど味が出るスルメタイプです笑
経済学には、嫉妬や羨望など人間のどろどろとした部分に焦点を当てた行動経済学という分野があります。
両利きの経営も、知れば知るほど、人間らしさがにじみ出てくる...
したがって、皆さんも知れば知るほど、「会社にあるある」を感じてもらえるかと自負しております。
すごくよくまとまっていますね。現実的な問題は「深化と探索のどちらも対等に扱う」ってどういうこと?っていうの1つ、そして誰がやるの?という点になるのではないかと思います。
ちなみに組織の慣性(inertia)は経営学および社会学の最も基本的なコンセプトで、組織改革系の学術論文であれば8割くらいはこのコンセプトがベースになっています。
両利きの経営はダブルスタンダードとありましたが正にその通りで、そこが組織内ではなかなか理解されない。トップのコミットを分かりやすく継続的に示すことが何より大事ではないかと思います。どこを切り離すか、どう切り離すか、誰にやらせるか、どう評価モニタリングするか、既存組織にいつどう戻すか、実際の現場ではさまざまな論点があり、落とし穴もあるように思います。次回以降の連載も期待!
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