2022/6/1

【徹底解剖】なぜテスラは「異次元」に儲かるのか

NewsPicks 記者
Twitter買収のゴタゴタ、政治家への暴言、プライベートジェットでのセクハラ…。イーロン・マスクは、本当に話題に事欠かない人物です。
ですが、世界でこれほどまでにファンが多いのは言うまでもなく連続起業家、ビジネスパーソンとしての実績があるからです。
とりわけEV(電気自動車)メーカーのテスラを時価総額一時100兆円に押し上げ、新しい産業として花開かせたのは偉業です。
テスラはしばしば業績と時価総額が見合っていないともいわれます。
しかし最近の数字を見ていくと、あながちそうでもないのが見えてきます。このグラフを見たら一目瞭然です。
これは、本業の儲けを示す「営業利益」が売り上げに占める割合を示した図です。
多くの自動車メーカーが10%前後やそれ以下にとどまる中で、テスラの営業利益率(2022年1~3月)は驚異の19.2%まで達しています。
これは世界中の業界関係者を驚かせました。
テスラの2021年の新車販売台数は100万台に満たず、トヨタの10分の1ほどの数字です。しかし、直近のペースで儲け続ければ、通年の営業利益は業界3位の水準に到達します。
なぜ、テスラだけ突出して儲かるのか。7つのポイントから徹底解剖します。