北朝鮮がコロナ感染初確認 金正恩氏、都市封鎖指示
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世界の孤島である北朝鮮、そこにはコロナがないとは不思議です。
関連の情報を公開して今後パンデミックになると予測されているでしょうね。
たいした医療施設もなく、国民はさらに困苦になります。
注目のコメント
北朝鮮で最も懸念されるのは、新型コロナワクチンの受け取りを度々拒否していることです。世界的なコロナワクチンの分配を行なっているCOVAXにより、ワクチンの確保および打診はあるものの、受け取りが行われていません。
詳細は分かりませんが、このため国内でのワクチン接種は全く進んでいないと推測されます。すなわち、一度感染が広がれば、たちまちパンデミック当初に各国が経験したような健康被害が出てしまうことが懸念されます。
逆に言えば、皮肉にもロックダウンはワクチン接種が進んでいる他国と比較して十分妥当化されるとも思います。報道に強い政治判断が絡む国家ですので、新型コロナウイルスの流入を報道するメリットがデメリットを上回るとの判断によると言うことになりますが、従来の外部環境から変化した部分としては「中国での感染の拡大」があります。国連機関からのワクチン配給を事実上拒否し、防疫が進んでいるとは思えない同国が、貿易上避けられない中国からの感染拡大を警戒し、対策を強化させる準備を国民に訴える目的があるものと推測します。
北朝鮮の都市封鎖（ロックダウン）が、当時の武漢、今日の上海と比べてどのようなものになるのか注目しています。
私は2003年～12年まで北京で暮らしていましたが（当時は胡錦涛政権）、北朝鮮が中国によるプッシュを受けて改革開放、市場経済に乗り出すかどうかが一つの焦点でした。その後、習近平政権になり、（特に第二次政権以降）中国の政治は強権化していきました。
北京の中朝関係者の間では、「強権化する習近平を金正恩はむしろ信用するようになっている」という議論があったのを覚えています。民主化を追求する中国よりは、強権化する中国のほうを北朝鮮は信用するというのは論を待たないでしょう。要するに、中国と北朝鮮の政治体制や統治モデルは、習近平・金正恩のラインで同質化しているという構造が見て取れるわけです。
そんな中、北朝鮮がコロナ抑制のために「中国式ゼロコロナ」を参考、採用するのかどうか（中国からの医療、物資支援の動向も含め）は見ものです。北朝鮮の統治、中朝関係の今後を占う上でも一つのメルクマールになると見ています。
