2021/8/13

【決算解説】メルカリ黒字化は「世界」への第一歩か

NewsPicks 記者
上場から3年、ついにメルカリが黒字転換した。
メルカリは創業以来、目先の黒字化を目指さず、赤字でも果敢に先行投資を続ける経営戦略を貫いてきた。
ただ、新型コロナウイルスの影響による巣篭もり需要の拡大と、一時的な投資抑制によって黒字となった。
特筆すべきは、従来から好調だった国内メルカリ事業に加えて、米国メルカリ事業も四半期で黒字化を果たしたことだ。
国内メルカリ、メルペイ、米国メルカリの3つのポイントに絞って、決算を読み解いていこう。

コロナが追い風、国内メルカリ

まずはメルカリ全体の決算からさらっていこう。
2021年6月期連結決算は、売上高が1061億円(前年比39.1%増)、営業利益が51億円、経常利益は49億円、当期純利益は57億円となった。