2021/8/8

【ダイキン会長】「決断力」だけでは、部下は付いてこない

NewsPicks ジャーナリスト
空調業界で世界トップ企業に君臨するダイキン工業。1994年、現会長の井上礼之氏が社長に就任した時、売上高は3800億円の中堅企業に過ぎなかった。 以降、目覚ましい海外事業の拡大によって、1割以下だった海外売上高比率を8割弱にまで高め、2021年度の売上高は2.8兆円と、1994年度の7倍となる見込みだ。

ダイキンの意思決定スタイルといえば、「衆議独裁」。時に、周囲の反対を押し切って独断をすることも。ただし、いわゆるトップダウンとは似て非ざるものだ。
今回、ダイキンのスピード経営の根底にある、意思決定の神髄に迫る。(全7回)

ロジックよりも納得感

ダイキンには「衆議独裁」と呼ぶ、意思決定のスタイルがあります。