原研哉が手掛けた中国家電メーカーのロゴのリニューアル その繊細な変化に騒つくネット民
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原研哉さんは、おそらく中国でいちばん知名度の高い日本人プロダクトデザイナーです。わたしは中国人留学生に美大院受験指導をするときがあるのですが、若い彼らに留学理由を訊くと、原さんのもとで学びたいから、あるいは無印のような日本的デザインが好きだから、と答える学生が恐ろしく多いです。
彼の書籍が中国語で販売されおりベストセラーになっていることや、無印良品のような日本人的感性を好む昨今の中国人をみていると、原さんを起用されたのは至極自然なことのようにおもいます。
注目のコメント
ロゴは大きく変えてしまうと、新しいロゴを定着させるために長い時間がかかる。どんなにお金と時間と知恵を絞っても、失敗することもある。JALが鶴丸に回帰したり、みずほ銀行が最初にものすごく時間とお金をかけて作ったロゴがすぐ使われなくなったり…なんといっても確実に定着し、長く使われることが大事だ。
またロゴはロゴひとつの問題ではなく、ブランドがどのようなシステムで運用されるべきか?多くの場合は大きなところではブランド戦略から細かいところでは名刺などのデザインも含めてパッケージで納品されるもので、ロゴ一個をポンと納品するものでもないですしね。
今回のデザインはしっかり経営陣が理念を理解してなされたものに見えるし、長く使われるだろう。よいブランドリニューアルをしているように思える。今までのロゴからもイメージを大きく変えずにスタイリッシュに使いやすい形になっているし、これだけ話題になったのであれば変更のキャンペーンとしても成功だろう。今後よいブラマネジメントが行われていけば最高だ。ブランドやデザインとはストーリーなので、見た目の色や形だけではありません。社長はもちろん、社員が自信を持って語れるデザインなのであればシャオミの売上から考えれば安いのかもしれないし、少なくともここまで話題になれば、短期的なROIとして悪くない
"これだけ騒動を起こして話題にするだけで200万元の価値はあった"新しいマークは、「かたち」ではなく、「性質」だと考えてみてほしいとは、原研哉さんのコメント。
くまもん、Oisix、茅乃舎などなど、ロゴだけでなく企業コミュニケーションのデザインを行う水野学さんは、クライアントに対するプレゼンを「研究発表」の場だと言いますね。
いわく、その企業やブランドの歴史を調べて考え抜けば、「これしかない」というデザインになるのだと。
だから、複数案提案することもないのだと。