アップルが仮想通貨に参入すれば、巨額の機会に－ＲＢＣアナリスト

（ブルームバーグ）：米アップルは米テスラの例に倣うべきだと、ＲＢＣキャピタル・マーケッツは指摘した。ただし電気自動車ではなく、仮想通貨分野への参入で先例に続くべきだとしている。

アップルが同社の「ウォレット」を仮想通貨取引所に進化させれば、大規模な成長市場を創出できるだろうと、アナリストのミッチ・スティーブス氏はリポートで論じた。

「こうしたウォレット構想は同社にとって、確実かつ巨額なチャンスとなりそうだ。わずかな研究開発（Ｒ＆Ｄ）で年間売上高が400億ドル（約４兆2000億円）を大きく上回る可能性もある」と説明した。

デジタル決済の米スクエアや米ペイパル・ホールディングスなどは、コインベースのような株式非公開の取引所とともに、取引所モデルが実際のビジネスとして成り立つことを立証したとスティーブス氏は指摘。アップルが参入すれば、市場シェアをすぐに獲得するだろうと続けた。

原題：Apple Bull Suggests Creating Crypto Exchange and Buying Bitcoin（抜粋）

山岡浩巳
フューチャー株式会社取締役兼フューチャー経済・金融研究所長
・2021年02月10日
「米ドル建て資産を50％裏付けにする」とされたフェイスブック主導の「リブラ」のオリジナル版すら、米国当局は止めにかかった訳です。
　ましてや、AppleがiPhoneで仮想通貨をやり取りするといったビジネスプランが出てきたら、米国当局が黙っている訳はないと思います。そうした規制当局との関係が考慮されていないか、あるいはポジショントークの印象を禁じ得ませんでした。
赤井厚雄
株式会社ナウキャスト取締役会長
・2021年02月09日
AppleがiPhoneを基盤にして自ら仮想通貨分野に進出すれば、大きなシェアを取ることは理論的には可能でしょう。それがまだ起きていないのは、それに伴う規制対応と、その対応が彼らのメインストリームのビジネスを束縛する可能性という要因があるはずです。
国光宏尚
Thirdverse、フィナンシェ代表取締役CEO / ファウンダー
・2021年02月09日
Appleが仮想通貨に参入したらインパクトは巨大。iPhoneがウォレットになると一気に市場は急拡大する。EV参入などより余程確実性と費用対効果が良い。期待したいな〜！