2020/11/2

【イアン・ブレマー】日本人が知っておくべき、アメリカの選択

NewsPicks 記者
アメリカ大統領選が、いよいよ2日後に迫った。現地時間の11月3日(火)、日本時間の4日(水)に開票が行われる。
今回の最終決戦は、コロナ対策から人種間の対立まで、アメリカ国内の問題ばかりが注目点ではない。
トランプかバイデンか。その結果がもたらす影響は、世界中に及ぶ。
これからの4年間で、超大国アメリカの影響力は相対的に落ち、「米中冷戦」に突入するのかどうか。そしてそのとき、日本はどうすべきか。
本日から5日間にわたってお届けするNewsPicksオリジナル特集「米大統領選2020 トランプか、否か」では、この最終決戦の行方をリアルタイムで追うとともに、中長期的なテーマも取り上げてゆく。
これまでのトランプの4年間に、米国民は「GO」を出すか、それとも「NO」を突きつけるのか。
特集第1回では、世界の政治・経済リーダーと深い人脈を持つ地政学の第一人者、イアン・ブレマー氏とともに、本決戦の「勝敗の意味」を考えていこう。
*インタビューは10月29日(木)に行われました

「コロナとの戦い方」が、これで決まる

──アメリカ大統領選が目前に迫りました。
ブレマー 今回の戦いは、「アメリカの国内問題」と「世界への影響」、その両方に着目すべきでしょう。
最大のポイントは、「世界への影響」です。というのも、今回の選挙は、新型コロナという未曾有のパンデミックのさなかに行われます。
そして、世界への最も大きな影響は、新型コロナの「ワクチン」を巡るものだと見るべきです。