米スノーフレークが33.6億ドル調達、今年米最大のIPO
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注目のコメント
ついに上場ですね!SnowflakeはRedshiftやBigQueryと比較しても高性能で低価格という評判で、USで伸びているクラウド型DWHです。日本でも事例がでてきていますね。関係者の方、おめでとうございます!
お~、Snowflake。ということで別記事へのコメントの再掲。
ざっくりと技術的には、古典的なデータベースではデータを格納するストレージとクエリを実行するエンジンが同じ一台のマシンに入っています。
ところがこの構成、あまり融通が効きません。例えばストレージとは異なりエンジンはクエリを実行するときにしか必要がありません。ですのでストレージとエンジンを分離して、用途や使用状況に応じて動的に組み合わせて利用しようという発想が出てきます。
このストレージとエンジンの分離は昔から長期的なトレンドとしてデータベース技術の様々な分野で起きていて(Hadoopなどもこの文脈にあります。AWS Auroraもマイルストーン的な実装です)、特にクラウドの時代に入ってAmazon S3のようなクラウドストレージサービスをストレージ、別途エンジンを時間貸しする事で安くて速い、特にデータウェアハウスという用途に適した大規模データベースを実現したのがSnowflakeです。
クラウドネイティブのデータウェアハウス技術としては老舗の一つになります。ただオンリーワンというわけではなく、各クラウドプラットフォームもそれぞれGoogle BigQueryやAzure Synapseといった競合となるサービスを提供しています。
特に課金のモデルが異なるため最適なサービスは用途に応じて異なるのは当然ですが、それでも大手を向こうに回して今なお安くて速くて美味いサービスを提供しているのがSnowflakeです。今後企業内データのクラウドへの移行がより進む中でどれだけ健闘できるか注目です。長い間「自分が理解できない会社には投資しない」とネット企業を避けてきたウォーレン・バフェットが投資したというところが個人的には大きな驚きです。日本の商社への投資も含め、バークシャーの方針も変わっているように見えます。バフェット(90)もさすがにそろそろ一線から退くのでしょうか。