(ブルームバーグ): 米アップルはコンピューター「Mac(マック)」で、インテル製半導体に代わり独自のメインプロセッサーを搭載することを計画しており、この切り替えを今月にも開発者向け会議「WWDC」で発表する準備を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

同社は今月22日の週にWWDCを開催する。関係者によると、「カラマタ」というコードネームで呼ばれる今回の取り組みを同イベントで発表することで、新型Macが2021年に発売される前に外部の開発者に対応する時間を与える方針だ。計画が非公開として匿名を条件に語った関係者によれば、チップの移行はまだ数カ月先であるため、発表のタイミングは変わる可能性がある。

  インテル離れを進めるアップルの取り組みについて、ブルームバーグ・ニュースは今年4月と2018年に報じていた。

アップルはソフトバンクグループ傘下のアームからライセンス供与された技術を採用する。インテル製半導体の基盤技術とは異なるため、開発者はソフトウエアを新たなチップに合わせて最適化する時間が必要となる。アップルとインテルはコメントを控えた。

Mac36年間の歴史でアップル設計プロセッサーが搭載されるのは初めてとなる。同社は最終的に高位機種のデスクトップ型パソコン(PC)を含めたMacの全ラインアップをアームの技術をベースにしたプロセッサーに切り替える計画だ。

備考:アップル設計のチップ搭載「Mac」、21年発売目指す-関係者

原題:Apple Plans to Announce Move to Its Own Mac Chips at WWDC(抜粋)

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