【溝口勇児】日本も「40歳の起業」を増やすべき

2020/6/3
5月28日に設立が発表された、本田圭佑氏、溝口勇児氏、高岡浩三氏が代表パートナーを務める「WEIN挑戦者FUND」。
「孤独・退屈・不安」を21世紀の重要課題と捉え、その課題を解決する起業家に対して、事業支援・人的支援を含めた投資活動を行っていく投資ファンドだ。
【直撃】本田圭佑の投資論。「僕は起業家の生命力を見る」
代表パートナーの一人である溝口勇児氏は、本田氏と高岡氏に参画を促した同ファンドの中心人物だが、2019年12月に自身が創業したヘルスケア企業「FiNC Technologies」のCEOを退任したことでも知られている。
FiNCは2012年の創業から、合計で150億円を超える資金調達を実施しており、その規模は「異次元の調達」と評されることもある。くしくも溝口氏の退任と同時に、約50億円の新規資金調達を発表したため、数々の憶測を呼んだ。
それから5カ月、これまで多くを語らなかった溝口氏が、CEO退任の経緯、そして新ファンドで再び始動する理由を明かした。

「無知だとお金がかかる」

──昨年末に、自身が立ち上げたFiNC Technologiesの代表を退任しました。
溝口 僕はずっと、プラットフォームを作りたいと思ってFiNCを経営してきました。
Facebookのような、ヘルスケアやウェルネス(心身の健康)のプラットフォームはまだ存在しないので、ユーザーが自分のヘルスデータ(健康に関するデータ)を一つのプラットフォームにためて、そこから最適なサービスやソリューションを受け取れる世界を作りたいと思っていました。