【悩み相談】「業務外の個人活動」が上司にいい顔をされない

2020/4/24
音声番組「宇田川元一の職場相談」。
経営学者・宇田川元一氏が専門の「ナラティヴ・アプローチ」の観点から、リスナーから寄せられた職場のお悩みに対してアドバイスを送る、インタラクティブな番組だ。
第10回では、広告業界に勤務する20代男性の方から、「業務外の個人活動で目立ったところ、上司から『本業に集中するように』と指導を受けた」との悩みが寄せられた。

今週のお悩み

20代、広告業界に勤務しています。営業の仕事をしつつ、YouTubeで就職活動に関するコンテンツを匿名で配信しています。またTwitterでも1万人程度のフォロワーがいて、ある程度知名度があると思っています。

実は最近、該当するYouTubeやTwitterアカウントが私のものだと会社内で知れ渡りまして、上司から「本業に集中するように」と指導を受けました。すぐにSNSを止めろとまでは言われていないのですが、いい顔をされていないのは明白です。

会社の規則を確認したところ、もちろんクライアントに対する守秘義務はあるのですが、副業に関する規定はありません。ただ、あまり周囲からは副業に関する話は聞きません。

私としては、配信コンテンツは就活に関する一般的な内容で、特にクライアントとのやりとりの中で知ったことは話していないつもりです。

アカウントを1万フォロワーぐらいまでに育てる中では、他の人気アカウントを研究したりと、さまざまな工夫をしました。

「これからは個の時代がくる」と言われつつも、いざYouTubeやTwitterで知名度を獲得すると、組織からいい顔がされない。その状況にモヤモヤを抱えています。

現時点で会社を辞めて、YouTubeの活動に一本化するまでの勇気はないのですが、どのように上司とコミュニケーションをとったらいいでしょうか?
この悩みに対して、宇田川先生は「『個の時代なのに』という言い方は傲慢に聞こえる」とたしなめつつ、「むしろ今後に続く人のためにも、どうやったら会社は認めてくれるかを考えたほうがいいのでは」と、建設的なアドバイスを提示した。
*音声はこちらからお聞きいただけます(マナーモードを解除してください)
本番組のレギュラー配信は今週で終了いたします。今後は不定期で配信いたします。ご愛聴、誠にありがとうございました。
(聞き手:野村高文、飯塚彩〔株式会社リクルートマネジメントソリューションズ 主任研究員/マネジャー〕、編集:田中裕子、デザイン:黒田早希、バナー画像:iStock/LightFieldStudios)