【藤野英人】伝説の投資家に見る「稼いだお金」の使い方

2020/3/21
NewsPicksの音声番組「未来の古典を読み直す」。
過去数十年に刊行され、今後古典として長く読み継がれていくであろう本を1冊取り上げ、その本にゆかりの深い有識者と、中身の現代的な意味を読み直していく番組だ。
今回取り上げるのは、先週に引き続き、1950年に実業之日本社から出版された本多静六の『私の財産告白』。半世紀以上前の書籍ながら、いまだにバイブルとして挙げる財界人は少なくない。
本書は、貧しい家に生まれながら苦学の末に東大教授となり、投資によって巨万の富を築いた本多静六が晩年に記したもの。
「月給の4分の1天引き貯金」などの貯蓄や成長株への投資を行い、現在価値で数100億円を超える資産を一代で築いた人生が書かれた回顧録だ。
本書について語るのは、レオス・キャピタルワークス代表の藤野英人氏。
「コロナショック」に揺れるマーケットを前に、いまこそ我々が学ぶべきことが詰まっているという。渋沢栄一や大隈重信、安田財閥の祖である安田善次郎らの顧問を務めた「賢人」による、ただの投資ノウハウに留まらない仕事哲学、そして人生哲学とは。
前編ではその王道にして徹底した財産管理や投資法を紐解いた藤野氏。
後編では、以下のような話題が展開された。
◆世の中が動揺しているいまこそ、本書を読み直したい理由

◆プロフェッショナルとは、○○ができる人である

◆「仕事の道楽化」が我々にもたらすもの

◆なぜ本多静六は、定年時に数十億円にわたる全財産を寄付したのか?

◆第二次世界大戦、リーマンショック、コロナショック……。大きな失敗をしたときに自分を助けてくれるものとは?

◆投資家でない人にも、広義の「投資」に向き合ってほしい
*音声はこちらからお聞きください(マナーモードを解除してください)
(聞き手:野村高文、編集:田中裕子、デザイン:黒田早希)