【悩み相談】意見がコロコロ変わる経営者に、揺らぐ社内
今週のお悩み
スタートアップあるあるですが、創業者に指示された仕事をメンバーが行なっていると、「そんな指示はしていない!」と創業者が怒り出すことがしばしばあります。
たとえば、すでに値段や販売方針が決まったプロダクトについて、創業者から「もう一度戦略を議論したい」という指示があり、私が関係者を集めたことがありました。
しかし会議で開口一番「なんでこんな無駄な会議に時間を使ってるんだ!」とお叱りの声があり、メンバー一同唖然としたことがありました。
そうしたときに「うまくやって火の粉が飛んでこないようにしよう」と考えるメンバーは少なく、創業者に向けて真っ向から反論する人もいます。こうしたやりとりに疲れて辞めていった人もいます。
創業者はそうした例を意にも介さず、私と2人になったときなどに「やっぱり経営者の視座は誰も持てないんだよね。経営者の仲間と話をしていても、社員とは視座が違うって話になるんだよ」と、「経営者は孤独なもの」というナラティヴを強化しがちです。
ちなみに、ある意味創業者の行動はわかりやすく、先読みできることも多いです。たとえば月末になれば営業数字を気にするようになり、社外取締役から何か言われると意見が変わります。そのため、隙間時間などに「あの件、こんな感じで進めているので大丈夫ですよ」などとインプットすれば、創業者も安心する様子です。
ただし、溝が生まれがちなメンバーは「そんなことまでして意味があるのか」と私に言ってきます。人を変えるのは無理ですが、「べき論」を言っても互いに消耗するだけなので、なんとか一歩前に進めるようにしたいです。
(IT企業勤務、30代、営業)