WSJ × NewsPicks:メディアの過去10年、次の10年
2020/1/11
2019年は、サブスクリプションという言葉が広く浸透した年だった。きっかけの一つは、アップルの参入だ。
メディアへの影響も大きい。アメリカでは既に、定額制のニュース&雑誌の読み放題サービス「Apple News+(アップルニュースプラス)」を開始。メディア側も歩み寄りを見せている。
2020年のメディアはどうなるか。
アップルの定額サービスにもニュースを提供することを決めた、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の日本版編集長・西山誠慈氏に、メディア業界の見通しを聞いた。
(聞き手はNewsPicks編集長・池田光史)
「有料メディア」の本格時代へ
池田 2019年、世界ではGAFAのようなプラットフォーマーの動きから、国内ではLINEとヤフーの統合など、メディア業界に大きな影響を与え得るニュースが相次ぎましたね。
西山 そうですね。注目はやはり、ここ数年で有料課金のモデルが、「サブスクリプション」という形で見直されてきたことだと思います。