WSJ × NewsPicks:メディアの過去10年、次の10年

2020/1/11
2019年は、サブスクリプションという言葉が広く浸透した年だった。きっかけの一つは、アップルの参入だ。
メディアへの影響も大きい。アメリカでは既に、定額制のニュース&雑誌の読み放題サービス「Apple News+(アップルニュースプラス)」を開始。メディア側も歩み寄りを見せている。
2020年のメディアはどうなるか。
アップルの定額サービスにもニュースを提供することを決めた、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)の日本版編集長・西山誠慈氏に、メディア業界の見通しを聞いた。
西山誠慈(にしやま・じょうじ)ウォール・ストリート・ジャーナル日本版 編集長
2011年から東京支局で経済政策報道の編集責任者。2014年12月から現職。WSJ入社以前は18年間ロイター通信社に英文記者・編集者として在籍。1993年早稲田大学政治経済学部卒業。ニューヨーク出身。

「有料メディア」の本格時代へ

池田 2019年、世界ではGAFAのようなプラットフォーマーの動きから、国内ではLINEとヤフーの統合など、メディア業界に大きな影響を与え得るニュースが相次ぎましたね。
西山 そうですね。注目はやはり、ここ数年で有料課金のモデルが、「サブスクリプション」という形で見直されてきたことだと思います。