【超問題作】映画『ジョーカー』に託したワーナーの「賭け」

2019/10/9

記録的な「大入り」を達成

ハリウッドの最新アメコミ映画『ジョーカー』が、先週全米で公開された。あらゆる意味で、すさまじい破壊力を秘めた作品だ。
R指定作品であるこの映画は、DCコミックスの名悪役を、現実世界の銃乱射事件の犯人たちと共通する心理学的特性を持つ存在として描き出す。
この週末、『ジョーカー』はおよそ2.5億ドルを稼ぎ出した(公開前の段階では、週末中に8000万ドルに達すれば成功と言われていた)。ワーナー・ブラザースにとって、続編ものでない作品の初週としては、2年ぶりの大入りを記録したことになる。
『ジョーカー』は、先月のヴェネチア国際映画祭で最高賞の金獅子賞を獲得するなど、芸術作品としても高い評価を得ている。主演のホアキン・フェニックスは、オスカーの賞レースに絡むことが確実視されている。

銃乱射事件の遺族から反発も