【最終話・Netflix CEO】今後は壮大なビジュアル作品に投資する

2019/6/14
宅配DVDレンタル業者としてスタートしたNetflixが、動画ストリーミング配信に乗り出したのは2007年のこと。

以来、契約者数はゼロから世界1億4800万人(19年3月末)にまで拡大した。その驚異的スケールの秘密はどこにあるのか。創業当初から同社を引っ張ってきたリード・ヘイスティングスCEOに話を聞いた(インタビューが行われたのは17年4月)。
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ホフマン Netflixは本来テクノロジー企業ですが、宅配DVDレンタル事業やオリジナルコンテンツの製作など、典型的なテクノロジー企業のイメージとは違いますね。
ヘイスティングス 複数の領域で優れている会社は、本当に素晴らしいものを消費者に提供できます。たとえばアップルは、テクノロジーとファッションを組み合わせるのがとてもうまい。
アップルはどんなテクノロジー企業よりも優れたファッションセンスがあり、どんなファッション企業よりも優れたテクノロジーセンスがあった。
そしてその2つを組み合わせてiPodやiPhoneといった偉大なプロダクトを生み出したのです。
(写真:ロイター/アフロ)
Netflixも、たんなるテクノロジー企業になるのではなく、テクノロジーとコンテンツをこれまでになくうまく組み合わせたい。
この2つのスキルの両方で最高になることを目指しており、そのために重点投資しています。
ここシリコンバレーとロサンゼルスにもオフィスを構えているのは、その象徴だと思います。
テクノロジーとコンテンツの組み合わせが、Netflixを真にユニークな存在にしているのです。
ホフマン Netflixは、ドラマの新しい視聴方法を確立してきましたが、将来はどんな視聴方法が生まれると思いますか。