アマゾン、専用のボーイング機を50機に増やす計画 拡大する自前の航空貨物事業
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注目のコメント
アマゾンの航空機調達の件がニュースになったのは、たしか2016年の1月。その時は、アマゾンが買って飛ばすという報道でした。
ただ、角井が言ったのは、リース購入して、それを航空便運営会社に貸すという、安い調達ができるからこそのコストダウンだと書きました。
今回の報道でもある通り、やはり角井の見立てであってましたよね。
ただ、この記事で分かりづらいなと思うのは、ハブ空港は、シンシナティにあるノーザンケンタッキー空港CVGだけがハブ空港です。
この空港の、稼働初日に、イー・ロジット主催のツアーで現場を見てきましたが、アマゾン専用設備の建設予定地は大きかったですね。
もう少し分かりやすく、アマゾンの物流を解説する文章を書いた方がいいかなと思いました。そうしたら、おおくのライターさんの正確な理解の上での執筆に貢献できそうです。アマゾンは貨物用航空機をウェットリースしており、要は飛行機をまるごとチャーターするような形で拠点間の貨物輸送を行なっています。現在は主にATSG系列のABX AirやAir Transport International、また系列外にもアトラス航空とウェットリース契約を結んでアマゾンの専用機として運用しています。
すでに767が合わせて40機、米国国内線を中心に飛行していますが今回はその規模を拡大するというニュースになります。また、アマゾンはATSGの株式の新規発行分を調達して出資比率を30%台に引き上げるという報道もあります。
なぜ767なのか、という部分ですが、昨今787など新型機の登場により急速に置き換えが進んでいることが理由です。飛行機は、何もなければ40年くらいは飛び続けられるものなので、90年代に製造された767ならばまだまだ現役ですから、客室部分も貨物搭載スペースとして改造して飛ばしているわけです。米国の航空会社で使われていた機体や、全日空で使われていた機体もあります。
そうした機体を安く(タダ同然?)で引き取れる上、アマゾンという大口顧客がついてくれるのですから、最新式ではなく燃費が多少かかっても利益は出しやすいでしょうし、都度UPSやFedexを使うよりは格段に安くチャーターすることが可能だと思います。
ATSGへの出資比率が上がってくると、これがそのままアマゾン航空になってしまいそうな勢いです。計画発表時のPickは①、また開始時のPickは②。試してみて上手くいっているので、内部取り込みを大きくしていくといういつものAmazonのパターン。
②のコメント欄ではリースの種類についても谷村さんがコメントしてくださっているので併せてご参照いただきたい。
①https://newspicks.com/news/1438637
②https://newspicks.com/news/1707019
Amazonの物流関連では、一番気になっているのはラストワンマイル部分のトラック。下記は2月の報道でそこを進めているというもの。
ここが一番ネットワーク的に大きいし、それを自社化(というよりはプラットフォームとして、Amazon以外の配送も載せて、規模でコストを薄めると思うが)できるか。
https://newspicks.com/news/2813443