スタンフォード卒、元テスラ7番目の天才社員が作る「魔法の粉」

2018/9/20
「魔法の粉」で電池に革命を起こす。
電気自動車(EV)の心臓部となる電池において、長年変わることのなかった「材料」に革命を起こそうという企業がある。
シラ・ナノテクノロジーズ。
元テスラの若き天才エンジニア、ジーン・バーディチェフスキーら3人が立ち上げた新興企業だ。
ジーンといえば、かつてイーロン・マスクCEOの相棒J.B.ストラウベルと、母校スタンフォード大学のソーラーカーチームを通じて知り合い、テスラに魅了された人物だ。
スタンフォードを自主退学し、無給でテスラの雑用係を勝手に始めたジーンは、その意欲を認められ、社員番号7で即採用されたほど。
しかしジーンはいつしかテスラに見切りをつけ、新たにEV向けの革命的な新型バッテリーの開発を目指す、シラを起こすことになる。
なぜジーンはテスラを去ったのか。そして、シラはいかにして電池に革命を起こそうとしているのか。
NewsPicks編集部は、ジーンを含むシラの共同創業者らを直撃した。
3人の共同創業者。左から、グレブ・ユーシンCTO、ジーン・ベルディチェフスキーCEO、アレックス・ジェイコブス・エンジニアリング担当バイスプレジデント(写真:Sila Nanotechnologies)

テスラで気付いたEVの「限界」