[北京 18日 ロイター] - 関係筋によると、トヨタ自動車<7203.T>は、中国のパートナーである広州汽車集団(GAC)<601238.SS>の技術を活用して、中国の電気自動車(EV)市場に参入する計画だという。

来年発効する中国の新規制によると、自動車メーカーは2019年までに年販売台数の10%をEVなど新エネルギー車とすることが義務付けられる。今回のトヨタの措置は同規制をにらんだ動きと見られる。

事情に詳しい関係筋によると、トヨタは今年末までに「ix4」の販売を開始する計画。「ix4」はGACの「伝祺(トランプチ)GS4」をベースにした電池式コンパクトSUVで、2年かけて開発した。トヨタではなくGACのロゴを付け、トヨタの販売網で扱う、という。

関係筋によると、トヨタが中国パートナーの技術を活用した車を売るというのは数年前であれば考えられなかったが、中国政府の規制強化の動きを背景に、トヨタ側で今回の計画への支持が勢い付いたという。

IHSマークイットのアジア太平洋担当チーフ、ジェームズ・チャオ氏は「EVの厳格なクウォータをどう達成するかという、すべての自動車メーカーが中国で直面する課題への独創的な解決策だ」と述べた。

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