【新】Alibaba、テンセントがAmazon、Googleを超える日

2017/9/4

時価総額4000億ドル超え

テクノロジー業界で時価総額4000億ドルを超える企業といえば──アップル、グーグル、フェイスブック、マイクロソフト、アマゾン──長年、アメリカ企業の名前ばかりが並んでいた。
だが、この「クラブ」についに中国メンバーが加わった。
中国の国内市場を制したアリババとテンセントは今年、一気に世界の投資家たちのお気に入りとなった。両社は現在、世界屈指の企業価値を誇り、その時価総額はインテルやシスコ、IBMといった古くからの大手の2倍以上だ。
テンセントとアリババが独占している中国のネットユーザーは7億人以上。単一のインターネット市場としては世界最大だ。
そのユーザー数はアメリカの人口のおよそ2倍。また中国人のオンライン出費はアメリカ人よりも多い。
フェイスブックなど外国企業の参入が厳しく規制されている中国のネット市場で急成長したテンセントとアリババの成功は、減速気味の中国経済で際立っている。
メディアで報じられる指標では、中国経済は安定成長が示唆されているかもしれない。だが、多額の負債に加え、鉄鋼業など「さびた産業」への依存など多くの問題を抱えている。
そうしたなか、アリババとテンセントが8月半ばに発表した四半期決算からは、中国のテック業界の未来は明るいことがうかがえる。
両社の台頭はテクノロジー業界のグローバル勢力図の再編を象徴している。

「アメリカに追いついた」