【元経産官僚】若手たちよ、霞が関に骨を埋めようと思うな

2017/7/6

経産省「王道」から起業

経産官僚から起業家へ──。今や、霞が関の役人を辞めて、大手コンサルやITをベンチャーに活躍の場を求めることは珍しいことではなくなった。だが、官僚から起業にまで踏み込んだ事例はほとんどない。
自動車やIT、電機など経産省でも王道の部署を経た熱き官僚は、なぜ、この道を選んだのか。また、新たな道を選んだからこそ、強く感じるようになった「古巣」への思いとは何なのか。
電気自動車ベンチャー「rimOnO(リモノ)」の社長を務める伊藤慎介氏に、率直な思いを語ってもらった。
──まず、役人時代に何を考え、 起業まで踏み込まれたのですか。
私自身、自動車産業に携わったり、ITとか電機産業に携わったりしてきたので、「どうイノベーションを起こしていくか」をひたすら考えさせられる経験をしてきました。