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昨日報道されたクールジャパンの一件も掲載自体は事前にわかっていたことでしょうし、人前に出るには最悪のタイミングという判断だったのでしょうか。
少なくとも外に出てくる同世代までの官僚個々人の方と話していると、非常に頭がキレるし、なにより国のためになりたいという熱い思いを持った、志も視座も高い方ばかりです。そうでないと、他に選べる仕事がいくらでもあっただろうに、好き好んで厳しい待遇に甘んじることもないでしょう。

例のペーパーを読んで私が受けた印象は、「官僚たちの冬到来宣言」でした。パブリックセクターが全ての社会問題を解決できるわけではないという、ある種の宣言です。
「何を今さら」感はありましたが、それでも若手官僚の方々が自分たちの言葉で発信したことの意味は大きいと思いますし、伝えたいという意思は感じました。
だいたいこのご時世に書類をPDFにまとめて掲載しているというアナクロ感覚の時点で、役所のペーパーには人に伝えるという観点が欠落しています。そんな中では大きな前進だったのではないでしょうか。あれでプロジェクトが解散しては仕方ないと思いますが。

ただあのペーパーを受けて私が受けた最大の違和感は、ペーパーの中身そのものよりも、ペーパーに対する世間の反応です。まるで社会問題の解決をまるごとお上に期待する、メシア待望論のように私には響きました。
「上に政策あれば下に対策あり」ではありませんが、「お上にとやかく言われずとも、自分たちで富のパイを育てていく。邪魔はしてくれるな」という心意気こそが商売人のあるべき姿であると私は思いますが、批判も賛同も含めて、お上に多くのものを求めすぎているように感じます。本連載シリーズでもしきりに「官僚たちの夏」が引き合いに出されていますが、メディアの側も時代錯誤だと思います。
「官僚たちの夏」を夢見ているのは、当の官僚たちよりも世間の方なのかもしれません。
例の若手ペーパーに関しては、賛否ありますが、中身はさて置いても、ああいった動きを「意識高い」と揶揄して邪険にするのは最近の悪いムードに思います。特に以下は頷けました。

「官僚は基本的に入省時に、大概が『国を良くしたい』『産業を立ち上げたい』とか、大きな志を持って入ってくる。それが、いつの間にか、眼前の仕事だけに埋もれてしまう中で、長期の日本のことを考え直せたのはすごく大きい」

これは企業に入ってからも同様で、誰しも入社時には「やりたいこと」や「なりたいもの」があったはずですが、2~3年に1回職場を強制変更される中で当初の意識が消えていってしまうことが多いと思います。あのようなペーパーが企業において出ることは一段と難しいように思いますので、貴重と言えば貴重です。取り組み自体は前向きに評価し、中身について批判すべき部分は批判するという整理された反応が望まれると感じました。菅原次官の仰るようにこれを触媒とするのは良い表現化と思います。
僕の同窓同期には官僚になった優秀なやつが多いが、入省の時には皆、天下国家を憂え、公僕として何がしかの役に立ちたいという志に燃えていたものです。今、彼らは退官時期を間近に控え、ある種の諦念を持っているようです。各々の道で精いっぱい頑張ったけれど、世の中はそんなに急には変えられないし、ましてや決して頭が切れるわけでもない政治家が上司となって振り回す。それに対応していくだけで時間が過ぎ、今や天下りも出来ないので、これまで民間より安い給料で頑張ってきたのに、先輩のようには恵まれない。若手官僚の皆さんには是非、入省時の夢やビジョンを忘れないで欲しいですね。ただ、そのためにも、役所・民間企業・政治家などの間での回転ドアシステムをきっちり慣習化していくべきではないかと思います。
まさかの取材不可。「若手ペーパー」については、過去にコメントしましたが、ポイントを再掲します。
・底流にある危機感は、私が99年に外務省に入省したときから言われていたことにほぼ一致。18年前から危機感の根本が変わっていないことに驚きと危機感を覚える。
・内容には議論があるが、こうしたペーパーを堂々と出すことが難しく、経産省の公式HPを通じて公にされたことは評価すべき。保守的な人ならば出すことで、自分が左遷されるなど考えるだろう。森川記者の取材を受けなかったことが、その難しさの裏返し。

本記事について2カ所だけコメント。全体を読むと、官僚が考えや苦悩が分かるので是非お読み下さい。

この部分:『「ここでしかできないこともたくさんあるが、ここに居続けるとできないことの不安も常に抱えている」とある若手官僚は打ち明ける。』

→私が外務省を辞めた理由にも近いです。外務省でしかできないこと、特に外交は、他ではできないことが沢山。嫌だから離れたのではありません。今では、外務省に残り奮闘する元同僚を応援しつつ、時には後ろ髪を引かれることがあることも確か。
 しかし、「居続けることでできないこと」を実行する方を私は選びました。日本では関心の低い外交・安全保障・海外事情についての情報発信、あるいは普段日の当たらない政策について、正しく、時には建設的批判も含めた記事を書くことが自分の仕事だと考えています。

この部分:「こういうプロジェクトは注目されているうちが華。そのタイミングで運動を巻き起こしていかないと、ペーパーに書いた『2度目の見逃し三振』がやってくる気がしてならない」

→外務省にもかつて公式の「変える会」と有志職員による「変えよう!変わろう!外務省」という組織があり、活動は終了しています。提言を受けて変わったもの、まだ変わっていないものもあります。更に時代に応じて改革すべきことも出てきているでしょう。
 継続的な組織を作り、常にフラットな目線で自己改革に励む必要がある。「若手ペーパー」も同様で、大同小異あるにせよ、若手官僚の問題意識や悩みが表に出た。打ち上げ花火一発で終わせずに、燃え続ける炎にしなければいけない。

また、プロピッカーの朝倉さんのコメント『「官僚たちの夏」を夢見ているのは、当の官僚たちよりも世間の方なのかもしれません。』には、はっとさせられました。
ドワンゴの川上さんのコメントをコピペします。川上さんのフォロワーが少ないので、僕が拡張することにしました。(^^)

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NEWSPICKSがこのような記事を載せるのは非常に残念です。
一般論としても取材を受ける側は、どのような切り口の記事になるかで取材を受けるかどうかを判断するのはあたり前です。特に森川記者のように事実を取材したいというよりは、ご自分のストーリーが先にあってそれにあう内容を取材したいというような場合、(そういう記者は残念ながら多いし、特に古いメディアほど多い)、警戒するのは当たり前だし、断られて当たり前。それをこのように取材を断られたことを記事に晒しあげて攻撃するような媒体にNEWSPICKSはなったのかというのが残念。
だいたい上司の判断とは具体的に誰のことか?件の経産省若手プロジェクトはそもそも多数のメンバーで行われているはずです。森川記者の書き方は、若手プロジェクトの外からの圧力かのように思わせるものですが、若手プロジェクトの中の判断で NGになったのではないですか?
ネットのメディア力が台頭した背景には、既存メディアの結論ありきの恣意的な誘導的な報道にみんな愛想を尽かしていたことが大きいでしょう。NEWSPICKS自身がネットメディアとして早くも既存メディアと同じような道を歩んでいることに大きな危機感を覚えます。
「取材不許可」でしたか... 私なりの補足を。このペーパーについて、よく出てくる問いは「どうやって成果を出すのか」。少しマニアックな問いは「これまでの若手官僚のプロジェクトと何が違うのか」。後者はこの特集で朝比奈さんが登場するのかもしれません。

少し前に思うところを書いてみました。私がポイントだと思うのは「従来型の強いリーダーや固定的な組織の仕掛けで成果を出すのではないんだろうな」ということです。ブログでは「コレクティブ・インパクト」に触れています。

”会いに行ける官僚”、バズった経産省「若手PJ」とこれから。
http://kozatori7.hatenablog.com/entry/2017/06/14/003835

また、参加した30名のどれだけが影響を受けたか不明ですが、ワンピース世代だと思えば、社会や国家から比較的自由で、個人や仲間を重視する、という特徴があるのかもしれません。私はガンダム世代ですが、組織についての愚痴や恨みを抱き勝ちですね。

これから伸び伸びと活躍してほしいですね。
恨み節の側面ももちろんありますが、何よりも、この変換のチャンスを逃すのはあまりにももったいないと心から思っています。

それこそ、出る杭になってでも、今、経済社会構造の変化が必要だと真剣に感じています。
経産省若手の皆さんに期待したいのは、メディアに頼らずに独自の情報発信を続けることです。
15年前から毎日のように実名で情報発信を続ける有名な官僚がいます。麻生政権時に筆頭首相秘書官を務め、震災後は最も長く濃く復興行政に携わり、昨年は復興事務次官も務めた岡本全勝さんです。

岡本全勝のページ
http://zenshow.net/

彼の記録は、何冊もの著作にもつながっていて、行政機構に関しての一線の資料にもなっています。
若い官僚の皆さんも、BlogでもNewspicksでもよいので、是非実名で目立たなくても良いから、息長く情報発信を続けて欲しいと思うのです。
若手ペーパーで注目を集めた経産省ですが、メディアからスポットライトを集めると、やっぱり出る杭は要らないという事になったのでしょうか。苦笑 美談だけでは語れない霞が関の一端が分かります。一番可哀想なのは、取材を受けたくても、受けられなくなった若手官僚たちでしょう。

皮肉のこもった記事タイトルを見て、苦笑いしている“上司”は誰でしょうか。記者の思いがこもった良記事です。
これは記事構成からして素晴らしい!日本でこのレベルの皮肉的記事はあまり見たことがない。ウィットに富んだおり、知的レベルの高いアイロニーな記事が一番欧米ではウケる。インタビューをそのままのせて適当に解説だけするのは面白くない。皮肉もパーソナルな部分をくすぐるので今後も期待したいです!「そのパーソナルな側面を排除し、プロジェクトの説明だけ、というのは、そもそもペーパーの趣旨に一番反しているのではないか」
この連載について
日本の政治・経済を支配してきた「官僚」たちに異変が起きている。長らく続く日本の停滞、また官邸主導の統治体制の中で、「忖度」ばかりが目立つようになった。今、日本のプレゼンスが世界的に下がる中で、国家の中枢を担う官僚たちは何を思うのか。新たな「国家像」に賭ける、特に若い官僚たちの新たな動きを追った。