【若手ペーパー】変われない経産省。新世代官僚たちの「叫び」

2017/7/5

直前に届いた「取材不許可」

ただただ、残念な知らせだった。
2017年5月の公開から、ネットを中心に、大きな反響を読んだ経済産業省の若手官僚の有志によるペーパー「不安な個人、立ちすくむ国家〜モデル無き時代をどう前向きに生き抜くか〜」。役所の資料としては異例の130万ダウンロードを獲得し、今も、多くの関連イベントが開かれている。
NewsPicks編集部でも、若手の新たな課題意識を引き出した仕掛け人の菅原郁郎事務次官(7月5日で退任)のインタビューを掲載し、異例の反響を得た。
【直撃1万字】経産省トップが明かす「若手ペーパー」に秘めた覚悟
さらに、このプロジェクトを手がけるに至った若手世代たちの問題意識や現状認識を詳しく知るため、編集部では、外部との対談を含め、2つの取材を依頼し、担当者ベースでは「GO」のサインを受け取っていた。
「若手世代の価値観も伝えられたら嬉しいです」(ある担当者)
だが、取材日の直前に受け取った連絡は「NO」。具体的には「上司の判断により、取材は受けられなくなった」というものだった。