モノ言う外国人株主。「任天堂と話したことをすべて教えよう」

2016/8/18
2013年から2014年にかけて、任天堂の岩田聡社長(当時。故人)宛に手紙を送り続けた外国人投資家がいる。任天堂の大株主である香港のヘッジファンド、オアシス・マネジメントのセス・フィッシャー氏だ。スマホビジネスへの進出を長らく訴えてきた「モノ言う株主」は、任天堂と何を話してきたのか。NewsPicksの独占インタビューが実現した。

DeNAを紹介した理由

──2013~14年に任天堂の大株主として岩田聡社長(当時。故人)に手紙を送り、スマホビジネスへの進出を訴えてから3年。2015年、任天堂はモバイルゲームなどを手掛けるDeNAとの提携をついに発表し、そしてポケモンがスマホゲームアプリとして登場して世界中を騒がせました。今の心境をお聞かせください。
そうですね。ついにこちらの提案を受け入れてくれたことは、とにかく嬉しいの一言に尽きますね。
──実際に、彼らに対する手紙が、任天堂を動かしたのでしょうか。
任天堂には手紙を送っただけでなく、経営陣と直接コミュニケーションを取りました。彼らは、「インターネットやモバイルゲームの領域に進出する意志はある」と当時、はっきり言ったんです。