なぜ日本はITに“めっぽう”弱いのか? 根本原因が「大学教育とOJT」と言えるワケ
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日本のIT産業が立ち遅れているということの根本原因は、日本企業の伝統教育「OJT」と国の“間違った”資源配分である、という主張。他にも、企業サイドの観点からいくと、よく言われる戦略的思考の欠如やイノベーションを阻害する社会文化的構造など、上にあげたような国の政策的な部分だけでなく、複合的な要因がありそうですね。
つまるところ、そうしたITや昨今のAIのような先端技術における教育・研究・応用(産業への適用)が根本にあって、企業サイドとしてもそれを求めていないし、その活かし方も十分にわかっていない(ので優秀な技術や人材は外に流出してしまう)、という流れに思える。
でもよくよく考えると、かつてはこの先端領域で日本は勝っていたわけであり、またこのITやAIといった産業で世界トップに伍していくのが本当に正しい戦略方針なのか、というのもありますね。日本のグランドビジョンが失われてしまった、というのがことの本質なのではないか(なので再設定するのが良いのではないか)、という気もします。数年間の大学教育の影響よりも、大学を出てからのOJT依存のほうが深刻です。
OJTとは、その組織が積み上げた「今目の前の仕事」に役立つ短視眼的な学習にすぎないからです。
そして、その部署で1人前になったらまた次の部署に社命異動していくキャリアの「成長」の仕方。これは「今目の前に無い」「誰も社内でやったことが無い」タイプの学びと相性が悪すぎます。
経営者もこのような学びをしていているので、リスキリング文脈でもすぐに「仕事に活用できる学びをしてほしい」と学びを限定的にすることを言い出します。日本はITが弱い。確かに教育の際、デジタル系の授業など基礎的なものしかできていませんが、一方で現時点ではプライベートなどデジタルを使い生活をしている人がほとんどなため、必ずしも弱い。とは言い切れません。
普段使っているデジタルをプライベート以外でも活用することができれば、ITにも強くなるはずですが、業務の現場とプライベートでデジタル利用の乖離があるところが問題と言えるのかもしれません。
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