都内新築マンションは「狭くなった」だけじゃない…デベロッパー必死の「コストカット」で「損する物件」が急増中
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記事に書いてない「工事費」について2点お伝えします。
①都心部と郊外で坪単価は数倍の差が出るが、工事費に大きな差は出ない。
→例えば、同じ70m2でも売値は
都心部:1.2億円
郊外 :3千万円
ぐらいになります。一方で、鉄筋の板状型マンションという点が同じならば、
仕様をどれだけ変えても9000万円も差はつきません。よって、売値に占める工事費
は郊外になればなるほど大きくなり、それだけで残費用枠が少なくなります。
②大型物件になる程、戸あたりの工事費は安くなる(タワマンはそうとは限らない)
→当たり前のことですが、50戸のマンションと100戸のマンションで工事費が
二倍になるわけではありません。大型になれば戸当たり工事費の割合は低くなります。
結論として、工事費の占める割合を低くするには、郊外立地は大型一択になります。都心部はタワー、小型、選択肢があります。
あとは、今後メスを入れられる部分としては、モデルルームや広告宣伝費でしょうか。とは言っても、売値に占める割合が5%程度ですので、ここを削るよりは、より高く売れるように強化する方が良いという考えもあります。
良い立地を手にいれ、工事費にかける割合を少なくするには、新築マンションだけでなく、リファイニング(老朽化建築物を、躯体はそのままにほぼ新築のように再生する手法)という選択肢も今後増えていくでしょうね。建物にはヴィンテージというものがあります。
この記事の通りだとすると、のちのち、2024年のマンションは狭くてシャビーだと言われるようになるかも知れない、ということですね。それに対して、少し前の(素材や構造がしっかりしていて管理が行き届いた)ヴィンテージのマンションは、価値があるということになるはずです。
これから、中古マンションの時代がやってくるかも知れない、という気がします。
それは、本来あるべき姿なので、期待したいと思います。