国費1兆円の勝算は? 次世代半導体に本腰―ラピダス
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熊本・TSMC一本足ではいかん、ということでしょう。これまで、国が主導してきた企業で成功例は見当たらないですが、金だけでなく、過去の経験を踏まえた取り組みに期待します。
日本においては半導体製造装置メーカーの繁栄のバーターが半導体メーカーの衰退の要因。
なぜそうなったのか?というと、①各社の自前主義、②産学官横串させるコーディネーターがいなかったから。
日本は言わばチャレンジャーの立場。ゆえに、TSMC等の既にエスタブリッシュな外部企業との提携によるレバレッジ活用はマスト。ここから如何に自国のお家芸、他国が追随できない優位性、ようはバリューチェーンの緻密な統合、に持っていけるかが、真価を問われるところ。
しかし、そのためには半導体の最終用途先を自国の産業にどれだけ保持できるかが重要であるが、自動車はともかくデータサーバは完全に敗北しており、自動車すらEVでグローバルな市場シェアは揺らぎ始めている。
割り切りで、改めてサプライチェーンの生き残れる箇所だけ生き残る、というのも選択肢だと思いがちだが、資源の過小な日本がそれを選べば忽ち貧することは多少歴史を齧った者であれば容易にわかること(ABCD包囲網を思い返せば良い)。
マージンの高い製造業モデルを手放すのであれば、フランス型のブランドモデルに転換する必要があるが、そのノウハウを日本は果たして培ってきたのだろうか?頑張って欲しい!
製造工程だけでなく原材料調達から販路まで製造業の川上産業として技術を守りながら進化させていって欲しいものです。
おそらく5兆円では足りないと思うので銀行業界も頑張れー