【英国流】「本が多すぎて選べない問題」のシンプルな解決策
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『英国エリート名門校が教える 最高の教養』ポチって読んでみましたが、びっくりするほどテンポよく読める本です。前文だけかなと思ったら最後に至るまで快適なリズム。
全年代が読める本ですが基本的には著者が指導する10代前半の読者に向けた教育者としてのメッセージです。なので原著では7つある章から詩と文法の章はざっくり落とした日本語版は5章立て。そのうち「読む」は最初の2章で残りは「書く」だったりします。
ポイントがまとめられたコンパクトな節がテンポよく続きますが、単なるノウハウの列挙ではなく、例えば「読む」であればどのような社会層によって書かれ読み継がれたのかといった文脈に立ち戻ります。
それらをさらに遡ればこの本の基本的な焦点「面白いものを知るという本質的な価値観」に至り、それはやはり前文にコンパクトにまとめられています。
そのため、この本に「英国人エリート」が教養として「何」を知っているのか求めるのはハズレです。むしろこの本は「姿勢」、著者がスプレッツァトゥーラ(白鳥さんも水面下では足をバタバタ)と表現する知的姿勢を伝えようとする本です。仮に読み取るべき「教養」なるものがあるとすれば、その姿勢なのだと思います。
内容自体は、例えばライティングの訓練などを受けた人であれば既に知っている事も多いかもしれません。しかし著者も「補助輪」と書くように、大人の読者であっても手癖で何となく実践している事柄をぴしっと言語化して改善したり他人に伝えられる効用はあると思います。
蛇足として個人的感想としては「日本語タイトルが残念な邦訳書」番付入りです(笑) 「教養」なるタイトルが入ってしまいビジネス本に分類されそうですが、上記の通り内容は10代に向けた「学びのガイドブック」で、むしろ中高生に手に取ってもらいたい本です。
注目のコメント
「不思議なのは、「忙しくて本が読めない」という人でも、朝にジョギングする時間はちゃんと捻出できたりしていることです」
時間の使い方とは、優先順位の問題です。
年に7万冊出ると言われる本の刊行点数はたしかに多いですよね。
読む前に、読みたい本と出会うことがまず難しい。
よき出会いの可能性を上げるために、賞もあるし、様々な書評もあります。
また、個人の読書歴を参考にできるのも、SNS隆盛社会の楽しいところ。
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#Voicy昨日に引き続き、英国名門パブリックスクール仕込みの「読書術」を紹介。今回は「本の数が多すぎる」「本を読む時間がない」という2大問題への「解答」を提示します。
読んでみたくなる本の名前がお話の途中に次々と出てくるので、ますます「本の数が多く」なるという新たな悩みが(笑)。ともあれ、お楽しみいただければ幸いです。以前ビル・ゲイツが「本を読んで線を引いているのは自分がいいと思ったところだから、結局新しいことは何も学んでいない」旨の指摘をしていました。そうだなと思う一方、実際目を開かされることもあります。ベストセラーでも「えー、なんで」みたいな本もあり、本選びって本当に難しく、あまりそこで考えるよりはとにかく何か(著者、タイトル)をフックにして、どんどん手を出すしかないのでは?