2024/4/18

【読書】スタートアップ経営は「人間関係が9割」

NewsPicks編集部
NewsPicks編集部が、本の要約サイト「フライヤー」とコラボし、話題の書籍の要約をお届けする連載「10分読書」。
今回は『経営中毒』(PHP研究所)をお届けする。
ぜひ、日常のひとときで新たな知識を手に入れてほしい。(4199文字)
(写真: Olha Pohorielova / Gettyimages)
INDEX
  • 誰にも言えない社長の孤独
  • カネの悩み
  • ヒトの問題
  • 組織マネジメントの壁
  • プロダクト開発のわな

誰にも言えない社長の孤独

華やかで偉く見える「社長」は、実際は誰よりも孤独である。
日々、経験したことのない問題に直面し、乗り越えた先にはさらなる難題が待ち構える。社長が孤独なのは、構造的にはまりやすい「落とし穴」があるからだ。
多くの会社は創業後1〜2年目に苦境に陥る。
リリースした事業がコケた、創業メンバーが仲間割れ、アテにしていた資金調達が受けられなくなった、信頼していたメンバーが横領した……。
問題は次から次に生じ、順調に進むことはない。多かれ少なかれ、どんな社長も「悩み」を抱えているのである。
会社の創業時やその後に降りかかる問題には、構造的な原因がある。それらを避けることは難しくても、「心構え」を知っておけば冷静に対処することができる。
問題や失敗に対する「羅針盤」を持っておくことで、荒波は越えられるのである。
社長は「孤独」を抱えながら日々戦っている。その一方で、社長だからこそ得られるやりがいや、見ることのできる素晴らしい景色もある。
次章からは、「カネ」「ヒト」「組織」「プロダクト」の4つに分けて、スタートアップ経営で起こりがちな問題とその対処法について伝えていく。