2024/4/5

【3分解説】小林製薬の対応の何がまずかったのか

「一部の紅麹(べにこうじ)原料に本来想定していない成分が含まれている可能性があることが判明した」
3月22日、小林製薬が紅麹サプリ問題について最初に開いた記者会見。小林社長は冒頭、厳しい表情でこう述べた。
同社が大阪市保健所に健康被害を報告したのは同日午前。同社が医師から1人目の症例の連絡を受けてから2カ月以上、同じサプリメントを飲んだ5人の症例を把握してから50日以上が経っていた。
会見の4日後には1人の死亡が発表され、3月29日には死者は5人にまで増えた。
厚生労働省の発表によると、4月3日時点の入院者数は延べ188人に上り、医療機関の受診者は1000人を超えた。被害は拡大する一方だ。
小林製薬のこれまでの対応の何が問題だったのか。にわかに注目を浴びる「機能性表示食品」とはどんな制度なのか。
併せて解説していこう。
INDEX
  • 欠けていた「食中毒」の認識
  • 新商品の発売1週間後に回収
  • 安倍政権の肝いり制度
  • 機能性表示食品の課題とは