2024/4/4

【解説】小林製薬「盤石」ビジネスモデルの落とし穴

NewsPicks 記者
5人の死者と延べ177人に上る入院患者を出した小林製薬(本社・大阪市)の紅麹(べにこうじ)サプリ問題。
厚生労働省と大阪市は30日、食品衛生法に基づき、健康食品に使われる紅麹原料を製造していた「大阪工場」に立ち入り検査を行った。翌31日には大阪工場から設備を移転した和歌山県内の工場でも立ち入り検査が行われた。
これまで同社が健康被害を確認しているのは機能性表示食品の「紅麹コレステヘルプ」だけだったが、日本腎臓学会は1日、腎障害の患者1人が同じく同社の機能性表示食品「ナイシヘルプ+コレステロール」を摂取していたと発表。被害はさらに拡大する可能性がある。
小林製薬を巡っては、健康被害の把握から公表までに2か月以上を要したことなどから、対応の遅さが指摘されている。
紅麹サプリ問題の背景に迫る本特集。第1回では、小林製薬の築いてきたビジネスモデルを検証するとともに、今後の業績への影響についてアナリストなどの見解を紹介する。
INDEX
  • 創業138年の同族経営
  • 「盤石」のビジネスモデル
  • 今後の業績への影響は

創業138年の同族経営