【総括】シャープもついに大幅縮小、今こそ問う液晶の未来
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想像になりますが(自分の経験も踏まえると)「技術的な製品ロードマップの実現が事業目的化していなかったか」が気になります。
より美しく品質の高いディスプレイを市場に出すという中長期的なロードマップに対して、顧客ニーズや外部環境はもっと短期で変化するためもっと短サイクルでビジネス的な判断が必要だったのかもしれません。
一度投資決定をすると後戻りが難しい装置産業でもあり、どうすれば良かったのかは非常に難しいですね。。。
注目のコメント
10代の頃、ゲーム雑誌で、任天堂が携帯ゲーム機の液晶画面をシャープと共同開発したといった趣旨の記事を読んだのが、この分野に関心を持つきっかけ(?)でした(当時は記者になるとは思っていません)。
また、ガラケー全盛期に当時おそらく世界最先端であった高精細カラー液晶画面はシャープ製。私は同社のガラケーを使ってきました。
これとは別に、液晶テレビに普及していった2000年代の半ば。家電量販店に行けば、シャープ製よりも松下製や三菱電機製、ビクター製の方が、漆黒の画質表現の完成度が高い印象を持ちました。
でも、シャープ製テレビの品質が高い印象を受けたのは、液晶カンパニーを打ち出すブランディングがうまかったのではないか、学生なりにそう思いました。
(ちなみに、その後はシャープ製液晶テレビのコントラストも急速に向上していきます)
なお、有機EL(OLED)は日本が出遅れたと記しましたが、実際には世界で初めて市販化したのはソニーだったはず。2009年ごろ家電量販店でその商品を見ました(それほど売れてなさそうでした汗)。
それだけに、超高精細マイクロOLEDにおける躍進の可能性に着目しています。
最後に、今回は液晶にスポットを当てましたが、シャープを鴻海が買収した際、創業者は「シャープの苦戦の原因は液晶ではない。太陽電池だ」と明言したことをこちらで補足させていただきます。プラズマ vs 液晶の戦いに勝った液晶。その当時、プラズマ推進派のPioneerには後輩がいましたが、転職。
その当時、有機ELは「未来の技術だけど、まだこんなに小さな画面しか作れない」といわれていた頃でした。
毎年1月にラスベガスで開催されるCESにいくと、ディスプレイとしては海外メーカーが大きく展示している姿が印象に残ります。今年のCESでは複数レイヤー構成にした線状のLEDを回転させて奥行き感を出すディスプレイが結構耳目を集めていたように思いますが、あれはいつ頃一般に目にするようになるのかしらと思ったところでした。これだけ読むと「シャープの経営がバカだからだめになった。以上」ですが、さすがにそれだけではないでしょう。ブラウン管を他社に頼った歴史もそうですが、割れたはずの意見が最終的にどういう経緯でこうなったのかとか、そのあたりがあればもっと良かったと思います。