【視点】ドイツは「核のごみ捨て場」をこうして選ぶ
- 岩塩鉱山が低・中レベルの処分場に
- 教訓その1:過去の立地選定の失敗
- 教訓その2:アッセⅡ処分場の失敗
- 参加している「市民」とは?
- 課題は専門家の維持
- 未来の世代をどう守るか
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ドイツと日本。高レベル放射性廃棄物の処分場選定の進展具合という意味ではさほどの違いはないのですが、プロセスには大きな違いがあるように思います。透明性の高さや市民参画の仕組み作りという点で、ドイツは日本のだいぶ先を行っているというのが、今回の特集を終えての率直な印象です。
違いは取材への対応でも感じました。日本の実施主体のNUMOは面会取材に応じず、メールでこちらの質問に回答するのみでしたが、ドイツでは実施主体のBGE、規制機関のBASEともに気さくに取材に応じ、ドイツが現在のプロセスに至った理由や現状を丁寧に説明してくれました。
一方、選定プロセスにはすでに遅れも生じています。国民の関心を高め、理解を得ながら、候補地を選び、絞り込めるのか。脱原発に続くドイツの挑戦の行方に、今後も注目していきたいと思います。
そして、ミランダ・シュラーズ教授へのインタビューは今回が2回目。1回目はオンラインだったので、やっと対面でお会いできて嬉しかったです。
記事中で紹介したフォーラムの様子は特集の動画でも出てきますので、ぜひ併せてご覧ください。
https://newspicks.com/movie-series/14?movieId=3582
ドイツの法律では、安全になるまでの期間を100万年と定めているそうです。気の遠くなるほど先を見据えています。
誰がどのように負の遺産を承継するのか、核燃料の使用についてはゴミの処分を含めて考えなければならないと痛感しました。100万年の視点で。
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