なぜマレーシアが「AI製造の中心地」になるのか?NVIDIA ジェンスン・フアンCEOの狙い
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長年、マレーシアをdisってきた人たちの意見を聞きたいところ。
大学でマレーシア研究を専攻して以来、「マレーシア?そんな国研究して意味あんの?市場性もないし」的な発言を何度も聞いていた。私はマレーシアの代弁者ではありませんが、国の位置づけを様々な観点から相対化して、その意義やビジネス機会を多角的に見いだすことが大切だと思っています。表層的なところや、よく分かっていない人の発言をもとに、ビジネスの現場で「もっともらしい言説」として流布していることにリスクを感じます。ノーマーク状態で気が付いてからでは遅く、事前にフラットに物事をみるという個人の姿勢と組織の体制を持っておくことが大切ではと思います。
注目のコメント
半導体といえばマレーシア、というのは今に始まった話ではなく、北部に所在するペナン島は太古の昔から「東洋のシリコンバレー」と言われている後工程のメッカです。ペナンから出荷される半導体は世界の5%を占めると言われています。
なにかとIntelばかりが取り沙汰されがちですが、ルネサス(当時の日立)だってペナンに拠点を構えたのは70年代です。
島の東南にあるバヤンラパス、橋を渡ったマレー半島側のバトゥカワンが中心地。さらに内陸に入ったクリムは最近インフィニオンが工場を大規模拡張したことで話題になりました。
この狭いエリアに、350もの半導体企業とそれを支える3千もの地場企業が集積しています。この地場企業がなかなかで、半導体で培った技術力を武器に電機・医療・EV案件も手がけ、欧米企業を買収したりもしています。日本に進出している企業もあります(販社だけど)。
そんなわけでポテンシャルがあるのは間違いないのだがこの狭いエリアに会社がひしめき合っている故にリソース不足が問題。2021年の活況時は建設も含めると200万人人が足りないと言われてました(その後半導体不況で有耶無耶に)。この上NVIDIAまで来ちゃったらエンジニア獲得合戦ですな。くわばらくわばら。
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これから社員旅行なので、のちほど
(何の話)マレーシアは、Intelの後工程拠点はじめ、後工程に強い国。そして、半導体全体でもチップレット化が進み、伸びまくっているAIチップも同様。
一種の結果論ではあるが、結果を掴んでいることが全て。そして伸びているときにそれを掴んでいることは、今後競争は激しくなるだろうが、現時点では当然ながら産業政策としての強みとなる。