「自民党裏金問題は朝日のスクープ」とだれも答えられない新聞が影響力を失ってしまった本当の理由
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冒頭のクイズ、本当に答えられる人は少ないです。裏金問題のスクープに価値があるのか、という議論もありますが、朝日が圧倒的に先行していたのは事実です。
そうしたスクープ合戦が非常に内向きなものでしかないのですが、「文春砲」だけに圧倒的な関心が集まるというのは、あまりにバランスを欠いています。
良質なニュースがペイウォールの向こう側に行ってしまいつつあります。日本ではNPもそうですし、世界的にはNYTが象徴的です。メディアは世論形成という重要な機能を担ってきましたが、その機能がSNSに代替されつつあると感じます。しかし、SNSは振れ幅が非常に大きいものです。熱しやすく冷めやすいのは、メディア以上です。
どうしたものか。とても悩ましいと感じています。
注目のコメント
新聞社はいまだにライバルは他の新聞社だと考えています。そこが根本の間違いです。スクープにしても、狭い記者クラブの中で、自分の特ダネを他社の記者が悔しそうに読んでいる様子を見るのを励みに競争しています。新聞社は究極のBtoBビジネスを続けています。編集は永田町、霞が関に、広告は電通博報堂に、販売は販売店主に好かれる人間が出世していきます。その向こうにいる読者の姿を実は見えていないのです。
ニュースとは何かを再定義する必要があります。
ただ、希望を言えば、生成AIが、記者を膨大な雑用から解放してくれる可能性です。雑報はAIに任せて、調査報道に傾注し、新聞社がそれぞれ文春砲を目指すべきだと思います。ネットメディアが中心の世界では市民は情報にお金を払わなくなる。
ネット記事の多くは情報の焼き直しと単なる意見にすぎない。
これから権力の監視は誰がやるのだろうか。