2024/2/16

【プロ直伝】低PBR銘柄から「お宝」の探し方

NewsPicks マクロ・マーケット担当記者
日本の株式市場で、かつてないほど「ダメな企業」に注目が集まっている。
東京証券取引所が2023年3月、PBRが低迷している企業に対し、株価や資本コストを意識した経営をするよう促したことがきっかけ。
24年1月には改善に向けた取り組みを開示している企業を公開するなど、二の矢、三の矢を放ち、包囲網を狭めている。
こうした東証改革に先駆けて経営を見直した企業は、株式市場で高く評価されてきた。
NECは22年末から足元までに株価が2倍になり、同じ期間の日経平均株価の上昇率(41%)を大幅に上回る。
同様に20年頃からマーケットを意識した経営に取り組んできた味の素も、株価が3年で3倍になった。
今、PBRが低迷している銘柄も、同じように大化けするのでは──。
そんな期待感が高まっているのだ。
一方で、「本気で変わる気がある企業はごくわずか。24年は選別が進む」(三井住友DSアセットマネジメントの木村忠央氏)と冷めた見方もある。
プライム市場だけ見ても約半分を占めるPBR1倍割れ銘柄のうち、どこが変わるのか。
「次の味の素やNEC」を発掘するためのヒントを過去の事例やプロ投資家の視点から探った。
INDEX
  • 市場を裏切り続けてきた会社の変革
  • 本気の会社はここまでやる
  • 晒された”超不名誉”リスト
  • 触っちゃダメ!NGリスト
  • 「本気度」の測り方
  • あの地銀も変わった
  • 「横並び」の圧力

市場を裏切り続けてきた会社の変革