2024/1/31

【大局観】子どもが夢中になる「ビッグヒストリー」の教科書

NewsPicks 副編集長
2013年から2014年にかけて、テレビ東京系で放映されていた「137億年の物語」というテレビシリーズを覚えているだろうか。
ビッグバンから現代までを一気通貫で見通す「ビッグヒストリー」解説の決定版として、大反響を呼んだ同シリーズ。
その原作(『137億年の物語』)を手がけたのが、科学ジャーナリストのクリストファー・ロイド氏だ。
テレビシリーズの放映から10年を経て、ロイド氏がジュニア向けに新たにビッグヒストリーを語り直す『138億年のものがたり』(文藝春秋)の邦訳が刊行された(この間、宇宙の推定年齢は137億年から138億年にアップデートされた)。
大学では中世史を学び、新聞記者としては科学と工学を担当。文系と理系を自在に行き来してきたロイド氏が、同書を通じて子どもたちに伝えたい、今必要な「歴史観」とは──。
INDEX
  • 子どもは「大きな絵」を求めている
  • 歴史を見るときは「近寄りすぎない」
  • 入魂の「家庭教育」が失敗した理由
  • 大人の「普通」は子どもの「特別」

子どもは「大きな絵」を求めている