2024/1/29

【異色】東大2桁の名門で、インド出身校長が目論む「超変革」

明治維新以降、150年変わってこなかったとまで言われる「日本の教育」。
教育改革に意欲を燃やす人材が増えつつある中、昨年、茨城県屈指の名門・土浦第一高校・附属中学校に異色の校長が現れた。
インド出身のプラニク・ヨゲンドラ(以下、「よぎ」)氏だ。
毎年のように東大合格者を10〜20人出す進学校の校長に昨年、就任したよぎ氏が打ち出したのは、「ハイスクール版MBA」計画だ。
初来日から四半世紀以上、ビジネスパーソン、東京都の区議会議員、そして子を持つ親として日本の教育を見てきた中で、なぜ畑違いの分野で教育改革に執念を燃やすのか。
一見、想像もつかない「MBA」計画も含めて、インド出身だからこそわかる、日本の教育の改善点や、どのような人材を輩出して世の中を変えたいのか、尋ねてみた。
INDEX
  • インド出身初の議員から、校長に
  • ポテンシャルを出し切れ!
  • 部活で「日本語禁止ルール」?
  • ハイスクールMBAが生み出す効果
  • 「人材を出して終わり」じゃダメ

インド出身初の議員から、校長に

よぎ氏が初来日したのは、今から27年前の1997年。
来日後はメガバンクやIT企業などで勤務したのち、2012年に帰化。2019年からは江戸川区議を務めた。
とはいえ、そんなよぎ氏が、なぜいきなり縁もゆかりもない、茨城の高校の校長になったのか。