2024/1/27

【新教養】理系の視点から「親ガチャ」の真相を探ってみよう

NewsPicks編集部 編集者/記者
「◯◯ガチャ」という言葉がバズワードになりがちな昨今、その代表選手と言えるのが「親ガチャ」だろう。
学歴が高ければ、就職や収入、さらには医療面でもさまざまな選択肢が増える。
そしてその学歴は、生物学的な遺伝に強く影響される──。こうした状況を形容した言葉だ。
では、遺伝による影響が大きければ、後天的にはどうしようもないのかというと、もちろんそうではない
こうした社会にはびこりがちな誤った考えを、ビッグデータを元に研究を重ねて検証する本が今、アメリカで話題を呼んでいる。
心理学者のキャスリン・ペイジ・ハーデン氏による「遺伝と平等:人生の成り行きは変えられる」だ。
今回は、サイエンス本の翻訳の第一人者としても知られる青木薫さんに、新しい時代の「平等」や、今「遺伝学」が注目される理由などについて語ってもらった。
INDEX
  • 人生に「ハズレくじ」はない
  • 「遺伝」と「個性」は結びつくけど...
  • 「優生学」と「遺伝学」は全然違う
  • 遺伝はタブーではない
  • 本当の「フェアな社会」とは?