2024/1/24

【意外】お荷物事業が変身、味の素「冷凍餃子」が世界で大人気

NewsPicks マクロ・マーケット担当記者
スペイン・バルセロナ。高級ホテルの屋上にある流行りのレストランでは、ある料理が人気だ。
「餃子」である。ココナッツミルクとチリでアレンジされたおしゃれな一皿だ。
しかしその正体はなんと、味の素の冷凍餃子。
レストランを訪れた味の素の冷凍食品事業を統括する川名秀明常務は、何よりもその値段に驚いた。
6個の餃子が載った一皿が14ユーロ(約2300円)で売られているのである。
業務用かつ、商品の内容も違うので単純に比較はできないが、日本のスーパーで売られている味の素の冷凍餃子は、12個入りで250円ほど。
手が加わっているとはいえ、値段がおよそ20倍の高級料理に大変身を遂げていたわけだ。
ラーメンやうどん、トンカツ、カレーといった日本の日常食が世界中でブームとなる中で、餃子が今、かつてない脚光を浴びている。
「GYOZA」で世界を攻める──。
ほんの数年前までお荷物だった冷凍食品事業は、味の素の世界戦略で欠かせないピースになろうとしている。
INDEX
  • 商社マンも驚くどぶ板営業
  • 突如吹いた日本食旋風
  • 「日本のGYOZA」がアツイ
  • 冷食が武器になる理由
  • 餃子のその先