2024/1/13

【ミニ教養】「ダイバーシティ経営」の終わり

NewsPicks NY支局長
このコラムは、世界のビジネス、テクノロジーのコンテキストを学びつつ、ついでに英単語も一つ覚えられるお得な連載です。
INDEX
  • 日本に届かない「文脈」がある
  • 「裏側」で糸を引いた男がいた
  • D&Iの「終わり」の始まり
  • ESGも標的に…逆流続く
  • 今、一番求められていること

日本に届かない「文脈」がある

皆さん、本年もよろしくお願いいたします。
今日のコラムは、新年最初のテーマとしては気が滅入るのだけど、こういう一つの節目は一回掘っておかないと、知らぬ間に、文脈をそぎ落としたトレンドとして日本にたどり着くことがままあるので、きちんと触れておきたい。
さて、新年早々、アメリカでは「DEI」が攻撃対象になっている。
DEIとは、Diversity(多様性)、Equity(公平さ)、Inclusion(包摂)の頭文字をとったもので、近年、企業が多様な人材を、公平さを持って受け入れて、活用していく取り組みとして大きなキーワードとして普及していた。
日本でも、どういう経緯か知らないけれど、「D&I」とEを抜いた形で広まった。
いずれにせよ、そんな重要な言葉が、今激しいバックラッシュを呼んでいる。