世界でリコール1500万台超え デンソー製ポンプ、死亡事故も
コメント
注目のコメント
これ、ホンダによってやっと要因が完全に解明されたようです
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08707/
元々樹脂インペラ成形時の温度が低温の為に結晶化が不十分で、結果樹脂に空洞ができて燃料浸食、インペラ膨張でケースに接触して停止、と言うメカニズムはわかっていました。
しかし、なぜ成形時に温度が落ちたのかがわからず、どれが不良かもわかりませんでした。
(余談ですが、トレーサビリティの為にQRコードを世界で初めて開発したデンソーですから、トレーサビリティの問題では無いです)
結局のところ、金型の設計に問題がある事をホンダが突き止め、ホンダ的にはこの燃料ポンプは全数NGとの判断をした模様
よく解明できましたね、ホンダスゲー
漸く収まりそうですね
デンソーには恐らく今後納入全メーカーから全数交換の費用請求が来るのでキツいですが
Saitouセンセ
記事ではそこまで詳細書かれてなく、
R付きフィルムゲートによる複雑な形状のせいか、って程度です
で、その後の管理(液封保存のはずが時間経過と共に乾燥し)で、乾燥収縮により樹脂表面に亀裂が入り、より悪くなった模様です「金型ゲートに問題」までしか見れませんでしたが、鈴木さんのコメントから想像すると、ゲート位置が悪くキャビティを完全に満たす前に樹脂温度が下がってしまった、という感じですかねぇ 設計段階での予見は難しい不具合ではありますが、テストショット段階で見つからなかった、というのが気になりますねぇ
他の方もコメントされているように、樹脂の結晶化をコントロールできていないのが原因だと分かっていました。ただ、なぜシミュレーションとおりにいかないのかの解明は非常に難しいです。
やや専門的になりますが、製品仕上がりの平均値とバラツキ(標準偏差)、両者を比べれば修正しやすいのは平均値です。バラツキを小さくするにはバラツキの原因そのものまで解明する必要があり、これは難易度が高い。
したがって、開発段階では平均値が良くなる設計より、性能が落ちてもバラツキが小さくなる設計を選択するのが我々古い世代の常識でした。全ての会社がそうではないとしても、少なくとも品質に定評のある企業であればそうしていたと思います。
しかしシミュレーションが発達してバラツキも平均値と同列で評価される時代になった。さらにディープラーニングでは統計学的推定を超える精度でバラツキを評価できるのではと期待されている。
デミング博士から始まった日本の品質管理がコンピュータの発達で変革期を迎えている現在、類似の事例は他でもありそうな気がしています。