2023/12/28

【需要爆発】日本コンテンツで持続可能に稼ぐには

NewsPicks 記者
2023年は、コンテンツ産業では、特にマンガ・アニメ関連作品の大型ヒットが続く1年だった。
最も象徴的だったのがアニメ「【推しの子】」とYOASOBIが歌う主題歌「アイドル」のヒットだ。「アイドル」はビルボードで世界1位(北米以外)を獲得するなど、JPOPの歴史に残る偉業を成し遂げた。
23年最大のメディアミックスの成功例といえよう。
リリースから約8カ月後の今も、SNS上では、「自分の『推し』をたたえる動画」や「アーティストなどによる踊ってみた動画」に使われ続けており、今後SNSの定番曲の一つになっていきそうだ。
映画では、GWに劇場公開された映画「ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー」がゲーム原作映画として史上最高、アニメ作品としては2番目の興行収入13億ドルを記録し、7月には宮崎駿の最新作「君たちはどう生きるか」が公開され、12月現在、ジブリの北米の興行収入として最高額の2650万8799ドルに達した。
こうなると2024年は、2003年の『千と千尋の神隠し』以来、米アカデミー賞での受賞まで期待できるかもしれない。
2023年は、日本のコンテンツ産業が、アニメを中心にグローバルニッチからグローバルメジャーへと駆け上がっていく多様な記録やビジネスモデルが出てきた年だ。
2024年はコンテンツ・カルチャー分野の産業にとってどのような年になるであろうか。3つのポイントに絞ってお届けする。
INDEX
  • ①もはやサブカルではない「アニメ」
  • ②クールジャパンの教訓
  • ③「推し」消費を攻略せよ

①もはやサブカルではない「アニメ」